人類はもはや、オナニーを止められないサルを笑えない

世界不況 CO価格急落
朝日新聞09/03/04

二酸化炭素など温室効果ガスの排出量取引の価格が急落している。世界的な不況の広がりで企業が生産を減らした結果、COなどの排出量が減っているからだ。取引をてじまう動きもある。市場の縮小が、環境技術の確信や途上国での温暖化問題の長期的な取り組みを遅らせる懸念も出ている。


排出量取引の矛盾の一端が如実に出ている。
排出量取引市場の活性化のためには、経済活動を活発化させて温室効果ガスがどしどし排出されることが前提だなんて、それじゃまさしく「マッチ・ポンプ」じゃないか。

だいたい、不況による生産活動の低下で二酸化炭素の排出量が減ったのなら、喜ぶべきことなんじゃないのか?
温室効果ガスの排出を抑制するための最も効果的な方法は、人間の経済活動を縮小させることなのだから。
しかし、こうして排出量取引が成り立たなくなると大変だと騒ぐ人たちの狙いは、そもそも、温暖化防止にあるのではなく「新エネルギー産業」の育成にこそあるのかもしれない・・・。


それはともかく、サブプライムローンも実体のない危ない投資先だったけれども、温室効果ガスもそれに負けないぐらい実体のないものということは確かだろう。
そもそも、温室効果ガスなんて、それ自体ではなんら価値を産まないものなのだから。
実質的な価値に基づかないマネーゲームに狂う人類っていうのは、オナニーを止められないサルをもはや笑うことはできないんじゃないだろうか。


世界的な不況脱出のために「環境バブル」を主張する意見も目にするが、どうなんだろう?
今のところ、危うさしか感じられない。