『インドネシアの経済再編』
- 作者: 佐藤百合
- 出版社/メーカー: アジア経済研究所
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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『危機的な森林資源の減少』
経済危機とスハルト体制の崩壊以降、インドネシアの森林破壊が急速に進んでいる。
世界銀行によれば、森林破壊を止める有効な手立てが講じられなければ、2010年までにインドネシアの低地自然林が消滅するという衝撃的な予測もされている。
p.295
『インドネシアの森林政策』
インドネシアでは基本的に森林は国家の所有。
しかし、国有企業がすべての森林開発を行なうことは非効率なので、政府は森林伐採権を企業や協同組合などに与え、森林の管理を代行させて伐採権料や税金などの収入を得てきた。
p.298
『森林資源は貴重な外貨獲得の手段』
インドネシアは国土の60%が森林に覆われ、(ブラジル、コンゴに次ぐ)世界で3番目の森林面積を保有。
森林資源は貴重な外貨獲得の手段。
1070年代には森林資源利用産業だけで外貨収入の20%を稼ぎ出していた。
p.300
『違法伐採の横行』
インドネシアで伐採される丸太の75%以上が合法的な手続きを踏まない違法丸太であると推定される。
p.304