民主主義は「すばらしいもの」という自明性が崩れつつある?!


変貌する民主主義 (ちくま新書)

変貌する民主主義 (ちくま新書)


 ジャーナリズムの衰退によって民主主義が衰退することを問題視しようと考えていたけど、そもそも守るべきだと考えている民主主義とは何なのか?


 もしかしたら、ジャーナリズムが衰退したから民主主義が衰退したのではなく、民主主義が衰退したからジャーナリズムが衰退したのではないか?


 より正確に言うなら、これまでの民主主義のスタイルには従来のジャーナリズム(マスメディアによる情報独占)のスタイルが不可欠だったけれども、民主主義のスタイルそのものが変質したことで必要不可欠とされてきたジャーナリズムの存在理由がなくなってきたと考えることもできるのではないか?


 ともかく、「民主主義は不変」という自明性から距離をとる必要性がありそうだ。