学力テストで行なわれた家庭環境調査の内容

4月24日に全国一斉に行なわれた全国学力調査
この調査を実施する根拠というのは、実際のところ何だったのだろう?
しかもこの調査、単に学力を計るだけでなく、学習状況についても調査していたとは知らなかった。
で、その調査の内容だが、今年の質問事項については残念ながら不明。
(どなたか情報をもっていたら教えて欲しい)
しかし、昨年行なわれた予備調査の質問事項が、とあるサイトに掲載されたいたので転載させていただく。

【予備調査の児童質問紙から】
○ふだん、1日あたりどのくらいの時間、テレビやビデオ・DVDを見ますか。
○学校の時間以外に、普段1日あたりどのくらいの時間、勉強をしますか。
○あなたの家には本が何冊くらいありますか。
○1週間に何日、学習塾に通っていますか。
○携帯電話で通話やメールをどのくらいしていますか。
○あなたは、家の人と次のことを一緒にしますか。
 (1)野球場やサッカー場などに行ってスポーツ観戦をする
 (2)美術館や劇場などに行って芸術鑑賞をする
 (3)旅行に行く

こうしたテストの集計を行なっているのが、ベネッセとNTTデータというのも様々な憶測を呼ぶところ。
さらに、教育再生会議で審議された「教育への競争原理導入」に向けての布石との懸念も多いようだ。
同会議は先日まとめた素案の中で、「質の高い学校を予算配分で優遇する」「教諭の給料に査定で差をつける」との内容を盛り込んだ。
「質の高さ」や「「教諭に対する評価」をどのように行なうのか?
教育の行く末に不安を掻き立てられる出来事が続く。
この学力テストの実施理由に釈然としない思いを抱くのも無理はない。

そもそも、社会の根幹に関わるテーマについて、こうした有識者会議が世論誘導することに納得がいかない。
昨日、政府が発表した「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」、つまりは憲法解釈上禁じられている集団的自衛権行使の事例研究を進める有識者懇談会の設置もそうだ。
こうした会議のメンバーを選ぶ機会を私たちは一切与えられていないのだから、少なくともこうした会議は全面公開とすべきなのではないだろうか?