ゴミ山に上ってみた

神奈川県横浜市戸塚区品濃町。
通称、東戸塚
私の暮らす町には、ありがたくない名物がある。
高さ50mの「ゴミ山」だ。

この町の住人にとって、「ゴミ山」は日常風景の一部だ。
Jリーグ・横浜FCの選手たちが汗を流すグラウンドの目と鼻の先に。
東戸塚駅とショッピングモールをつなぐ橋の上、家族連れで賑わう何気ない光景の向こうに。
そして、通勤客でごったがえす駅のホームから。
「ゴミ山」は、ありふれた日常の風景に反逆するかのように聳えている。

ゴミ山の山頂から町を眺めた時、不思議な感覚に捕らえられた。
「ゴミは豊かな暮らしの裏返し」だという言うまでも無い明白な事実。
そして、私自身がくらす「東戸塚」という新しい街の歴史への興味。
この街の発展の歩みは、ゴミ山の成長と軌を一にしているのだ。