横浜F・マリノスvs.清水エスパルス

 本日は親族の結婚式に出席のため、残念ながら観戦はできず。
 さて、アウェイのアウトソーシング スタジアム日本平で行なわれた今節の試合結果は、スコアレス・ドロー。
 木村監督が試合を総括して、

雨が上がりピッチコンディションは問題なくよかったが、風が非常に強かった。前半のようなゲームが後半も出来れば、点は取れると思っていたが、後半は風の影響と、トップの3人が起点になれなかったために、こういう結果になってしまった。
《マリノス公式サイトのMatch Reportより》

と語るように、風上にたった前半はかなり優位に試合を進め、風下にたった後半は逆に押し込まれるという試合展開だったようだ。


 注目点は、スタメンが前節とは一部変更になったこと。前節、中盤でミスを重ねたボランチには長谷川アーリアジャスールではなく兵藤を起用し、前節の兵藤のポジションだったFWに山瀬功治をスタメン起用。そして、前節、サンフレッチェミキッチに完敗した田中裕介ではなく小宮山をスタメンに起用している。木村監督のコメントのニュアンスからすると、山瀬功治も小宮山もベスト・コンディションではなさそうだが、

ホームでの開幕戦の出来がよくなかったので、このアウェイ戦に向けて、まず自分たちのサッカーを取り戻そうと1週間トレーニングを積んできました。いつも言っているように、コンディションのいい選手を使うということで、結果的に前節から二人メンバーを代えた。(中略)きょうは自分たちのサッカーを取り戻すということで、前向きな姿勢がある山瀬功を起用した。
《マリノス公式サイトのMatch Reportより》

という意図で、今節のスタメンになったようだ。つまり、木村監督の言うコンディションとは、おそらく精神的なコンディションも大いに含んでいるのだろう。


 今シーズンのマリノスは、ユースから昇格した選手が多く非常に若いチーム。精神的なコンディションを常に良好に保つことは、なかなか難しいことなのだろう。しかし、今節のようにスタメンに手を加えることでチーム内に競争原理を働かせることで、若い選手のモチベーションを向上させようという意図があるのだろう。生え抜きの多い若いチームになった2009年版「マリノス」。そのチームづくりの見所は、まさに若手選手のメンタルをいかにコントロールし、強化できるか。このへんにあるのだろう。


 第2節を終えて、勝ち点は「1」。視界は未だ晴れないが、あまり悲観的になる必要はないのかもしれない。この若いチームがどこまでいけるか。見守っていきたい、と思う。



EL GOLAZO』2009/03/16号より