『月刊 本の窓5月号』特集・どうする、エネルギー
書店で配布されてる無料の冊子だが、
なかなか内容は濃い。
5月号の特集「どうする、エネルギー」から興味深い記述を抜粋。
【飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)と王理恵との対談】
「電力業界と政治家との癒着構造」
飯田:電気事業連合会や経団連が自民党の票田になっていることはよく知られていますが、民主党も電力関連の労働組合が強い力を持っていて、政権交代がおこってもエネルギー政策が180度変わるかというと、疑問が多い。
p.10
「自然エネルギー開発に大きく出遅れている日本」
飯田:いま世界的に、太陽光、風力、地熱などの自然絵エネルギーが注目を集め、その事業に対するお金の流れができあがっています。シリコンバレーでは太陽光エネルギーのベンチャーが相次ぎ、投資額も毎年50%増。世界規模で見ると昨年は13兆円の投資額。そんな産業は、他にありません。
王:日本の投資額はどのくらいですか?
飯田・数千億円くらいでしょうか。ドイツは約4兆円です。・・・日本は、国としての自然エネルギーへの取り組みが、圧倒的に遅れています。
p.11
「利権構造の桎梏」
飯田:電電公社、郵政公社が相次いで解体され、最後に残った暗黒大陸が電力だといわれています。そこに古い体制を正当化する御用学者が群がっています。
p.12
【以下は、十市勉(日本エネルギー経済研究所専務理事)】
石油依存は1960年代になってから
日本は1950年から60年頃までは国産の石炭と水力でエネルギー供給の7、8割を賄っていた。(註・現在のエネルギー自給率は4%)
それがいわゆる「流体革命」によって石油に大転換した。
⇒「流体革命」以前の人々の暮らしは、どんなものだったんだろうか?
p.15
石油代替燃料
パーム油も少し加工すると軽油に近い製品になる
p.16