ブブゼラと中国

arakan2010-06-30

W杯南アフリカ大会の応援グッズとして有名になった南アの民族楽器・ブブゼラ。実は、その主要生産国は南アではなく「中国」なんだとか。なんと、9割が中国製らしい!


W杯を見込んで生産体制を強化してたのか、浙江省のある工場は1月〜4月に百万個を輸出したという。


しかし、ここにきて暗雲が漂い始めた。一個あたりの利益はわずか0.1元(2.6円)という薄利多売経営に、中国中央銀行が打ち出した元高政策が大きな打撃を与えているのだ。


スポニチ(6月30日付)の記事によると、『ブブゼラの中国での販路拡大は容易でなく(そりゃ、そうだろう!)、W杯後の受注減も確実。さらに、賃上げを求める労働争議が多発。共同電によると、工場経営者からは「このままだと廃業せざるを得ない」との声も出ている。』


工場経営者の心労は察するが、中国人のアフリカン・ドリーム、アフリカブームの一端が如実に感じられる興味深い事態だ。