あまりに日本的な、日本サッカー。
- 作者: 熊崎敬
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/05/07
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
「日本人らしさ」という名の暴力
日本のサッカーは不思議なもので、サイドバックに攻撃が、ストライカーに守りが強く要求される。ときに本業以上に求められる場合がある。そして求められた選手も、それが当然という顔をして身を粉にして働いている。
自己犠牲の精神はわかるが、これは悪い意味での日本らしさではないだろうか。
みんなで守る、みんなで攻めるというプレーをしていたら、失点した責任や無得点に終わった責任を、どう追及すればいいのかわからなくなってしまう。組織的な試合運びは一見、日本らしさが出ていていいように思えるが、責任の所在を曖昧にするという弊害もあるのだ。p.35
★個性を出したら潰される・・・