横浜F・マリノスvs.ジュビロ磐田

 日産スタジアムにて生観戦。
 日本代表の岡田監督も絶賛した渡邉千真のGOAL!そして終盤のピンチの連続を守備陣の踏ん張りで凌ぎ、なんとか1-0で勝利!!しかし、最後までハラハラさせる試合だった。

千真のGOAL以外にも少なくとも2回は決定機があった

幻の決定機:その1=先制点の直後、敵ゴールキーパー川口能活からのプレゼントパスを受けた小宮山のシュート。「小宮山ゾーン」と言われる得意の左45度だっただけに決めてほしかったが、あんまりお誂え向きすぎてフカしてしまった・・・。
幻の決定機:その2=DF裏に抜け出した山瀬功治に狩野が浮き球パス→ワントラップした功治が撃ったシュート。もう少し正確にトラップできたら、決まってたんだろうけど・・・。
 「自信という付加価値を考えたときに、今季初の1-0というスコアは得点差をつけること以上に意味がある」*1など、1点差で勝ったことを高く評価する声もあるけれども、決めるべきところでちゃんと決めないと!
 終盤の大ピンチを凌いで零封できただけに、試合後はスタジアム全体に満足感が充満していたけど、完勝すべきゲームだったと思う。

後半、マリノスが蘇生した理由

 それにしても、マリノスの動きは前半と後半とで全く違った。前半はほとんど前線にパスが通らず“いや〜なムード”が漂っていて、応援も盛り上がらず、どんよりとした沈滞感がピッチ内外を覆っていた。しかし、後半に入ると開始早々から選手の運動量が増し、躍動し始めた。その理由はよく分からなかったのだけど、本日発売の『EL GOLAZO』がその謎の一端を明らかにしてくれた。

 前半、攻撃の形が作れなかった横浜FMは木村監督の指示で1トップ2シャドーの距離を縮めた。ボランチの位置から見ていた兵藤は「自分も同じことを考えていて、後半になってからボールが回り始めた」と話す。それぞれの距離が遠かった前半とは一変し、ボールが動き始める。柳下監督(ジュビロ)は「後半立ち上がりは、相手の前の3人と兵藤の飛び出しをつかまえられなかった」とその時間帯を敗因のひとつに挙げている。
 好転の理由は采配だけではない。後半開始直後に決まった渡邉のビューティフルゴールは相手を意気消沈させ、さらにディフェンスラインを下げさせた。すると中盤にスペースが生まれ、沈黙していた横浜FMボランチ(狩野、兵藤)が攻撃に絡めるようになった。得点後の49分に小宮山、50分に山瀬功が決定機を迎えているのは偶然ではない。
EL GOLAZO』2009/5/1発売号より

 なるほど、・・・。珍しく、コウキチ監督の采配が功を奏したってことか?!
 しかし、あえて反論すれば、そもそも狩野はボランチではなく2シャドーの方で起用すべきなんじゃないだろうか?おそらく、前節GOALを決めた坂田を使いたいから狩野をボランチに下げたんだろうけど・・・。起用した選手が輝かなければ、意味はない。坂田と狩野を同時起用するなら4-3-3など試してみてもいいのかも、などと素人考えしてしまうのだが、どうなんだろう・・・?
 木村監督の試合後の会見によると、

 前節、狩野が首筋が痛いということで休ませたが、今日は中盤でボールをつなぎたかったので小椋に代えて起用した。
横浜F・マリノス公式サイト

 とのこと。
 そうか、小椋もここ数試合あまりパフォーマンスが良くなかったということが、狩野ボランチ起用の理由なのか。ふ〜ん・・・。それでもあえて、中盤を松田-兵藤-狩野にした4-3-3が見てみたいなぁ・・・。
 (それはともかく、前回の記事に書いた「狩野不在の謎」は、首痛だったということも判明。大事じゃなくてよかった。)

フロンターレに勝ったら本当の自信になる

 さて、次節(もう明日か!)は川崎フロンターレ戦。今節のフロンターレは攻撃力が爆発し、4-1で京都を粉砕。ポテンシャルの高さを見せつけた。
 この強敵相手に勝ってこそ、真の自信は生まれるはず。恐れず、怯まず、闘ってほしい!

*1:参照:『EL GOLAZO』2009/5/1発売号・藤井雅彦