真弓先生講演会

5月12日(土)、横浜市戸塚区の芙蓉保育園で開催された小児科医・真弓定夫先生の講演会に参加した。
『小児科医が説く医者いらず、クスリいらずの健康法』『自然流 育児教室―薬に頼らない子育てをはじめてみませんか』などの著書で知られる先生の講演だけあって、内容は現在の医療に対する根本的な批判に富んでいて興味深かった。

小児科医が説く医者いらず、クスリいらずの健康法

小児科医が説く医者いらず、クスリいらずの健康法

自然流 育児教室―薬に頼らない子育てをはじめてみませんか (anemone BOOKS)

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「2006年現在、医療費に31兆円も費やしている」、「親が子の葬式を出すという現象が増えている」、そして「出生率の低下」という事実は、何を物語っているのか。
真弓先生は、その原因を戦後日本の生活スタイルが急速に欧米化したことにあると主張する。
衣食住すべての点で、日本人に合った生活スタイルを取り戻すことが急務だという。
以下、印象に残ったコメントをいくつかご紹介する。

食生活の欧米化がもたらしたもの

「戦後、アメリカの政策によって日本人の生活習慣は巧妙に破壊された。」
「現在、日本人の長寿(平均寿命が80歳代)を支えているのは、戦前生まれの人々。戦後に生まれ、アメリカ化された食生活によって育った人々の寿命は、恐らくかなり短くなる。親が子の葬式を出す例も増えている。→高齢化が加速度的に進む?!」
「人口増加率を大幅に上回る医療費の増大は、医療の進歩がまやかしに過ぎないことを物語っている。」
「医者と薬屋を儲けさせるための食文化・食生活を私たちは営んでいる。」

日本人に合った食生活を送ることが病気を減らす

「パンではなく、ごはん。スープではなく、味噌汁。パスタではなく、うどん。肉ではなく、魚。などなど。」
「三里四方の食材を摂ることが基本。防腐剤、保存料、添加物などにまみれた食品の摂取が、子供たちの異常行動をもたらしている。」
「衣食住とも日本の伝統に則ることが、日本人の心身を健全に育てる。」
「冷暖房の使用が子供たちの平熱を下げている。以前は小学生の平熱は37度台だったが、現在は35度台。室温は外気温の±5度(子供の場合)〜10度(大人の場合)に設定すべき。頭寒足熱が健康維持の基本。」