新宗教の信者の特徴


日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

 こうした新宗教の教団に信者として吸収されていったのは、産業構造の転換にともなって、第二次、あるいは第三次産業に従事する労働者として地方から都市に移ってきた新しい都市住民たちであった。彼らは、未組織の労働者として、不安定な立場にあった。大企業に就職することができず、大企業の雇用者や公務員が中心の組合にも入れなかったからである。都市に新たな人間関係のネットワークを築く上で、新宗教の信者になることは大いに役立った。

p.106

公明党創価学会)と共産党犬猿の仲なのは、どちらの組織もこうした未組織の都市住民を主要な支持層と見ているから。