沖縄関連

沖縄と本土の土建業その1

沖縄現代史 (岩波新書)

沖縄現代史 (岩波新書)

 この時期(195年代前半)、日、米、フィリピン、台湾、香港などの大手土建業者が基地建設を請け負った。そのうち半数にあたる約二十社は、鹿島建設清水建設などの本土業者であった。基地建設だけでなく、50年代を通して、沖縄は、日本のドル獲得市場として、日本の戦後復興の上で大きな意味をもった。

p.13

沖縄と本土の土建業その2

対論「沖縄問題」とは何か

対論「沖縄問題」とは何か

・・・「沖縄ブーム」とは〈基地建設ブーム〉を指していたのである。極東における軍事要塞の建設と、それを請け負うヤマトの大手土建業者によって引き起こされた現象。(『沖縄大百科事典』*1には)こんなふうに書かれていた。「1950年代初期に起こった本土土建業者などによる米軍の基地建設ブームをいう。〈沖縄景気〉ともいう。おもに本土側での呼称。朝鮮戦争が激化した51年には、5300万ドルにも及ぶ米軍工事が発注され、本土の清水組・松村組・大林組鹿島建設竹中工務店など大手土建業者が沖縄に乗り込み、莫大な外貨を稼いだ」。

p.110

*1:1983年・沖縄タイムス